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ビューティコラム⑨

2009.12.02 (Wed)

こんにちは 影山久美子です

最近、ある食用油の販売自粛が話題となり、油脂に関心を持つ人が増えて来ています。
そこで 第9回目のテーマは、

~油脂と健康~  です。

皆さんは油というと何を想像しますか3

油 = 脂肪 = 肥満という方程式を思い描く人も多いと思いますが、ここでは油脂の正しい知識と、健康との関係について紹介します。

油脂

油脂とは水に溶けず、可燃性のものです。その構造から室温で個体またはペースト状のものをとして、室温で液体のものをとして分け、この両者を合わせ、油脂と呼びます。
この油脂は脂肪酸とグリセリンから出来ており、脂には飽和脂肪酸が多く含まれ、油には不飽和脂肪酸が多く含まれています

脂肪酸の分類と性質

油脂は炭素・水素・酸素の三つの元素の組み合わせで出来ており、構造上、その中の炭素同士が一つの手で結ばれている安定な一重結合部分と、二つの手で結ばれている不安定な二重結合部分の二つがあります。
飽和脂肪酸は総て一重結合です。一重結合は安定で融点が高いため、個体として存在し、最も酸化し難い飽和状態にあります。

一方不飽和脂肪酸には二重結合があり、その数によって更に三つに分けられます。
二重結合が一つあるものを一価不飽和脂肪酸といい、構造上、9番目の炭素が二重結合しているため、オメガ9不飽和脂肪酸とも言います。このオメガ9不飽和脂肪酸がオレイン酸です。
二重結合が複数あるものを多価不飽和脂肪酸といい、構造上、初めの二重結合が6番目にくるものを、オメガ6不飽和脂肪酸言います。このオメガ6不飽和脂肪酸がリノール酸です。

また構造上、初めの二重結合が3番目にくるものを、オメガ3不飽和脂肪酸と言います。このオメガ3不飽和脂肪酸がαリノレン酸です。
二重結合は不安定で融点が低いため、液体として存在し、二重結合の数が多い程、酸化し易い不飽和状態にあり、オメガ3不飽和脂肪酸は最も酸化し易い脂肪酸となります。
また魚介類に多く含まれているDHA、EPAも、オメガ3不飽和脂肪酸に属します。DHAEPAは大変よく似た構造をしていますが、DHAは脳へ運ばれ、EPAは脳へは運ばれません。

油脂と健康

【飽和脂肪酸】 
飽和脂肪酸は肉、乳製品、卵などの動物脂肪に多く含まれ、私たちの最大のエネルギー源です。しかし過剰摂取は、コレステロールや中性脂肪を増加させ、動脈硬化の原因となります。お腹につく内臓脂肪や中性脂肪の正体がこの飽和脂肪酸です。

【一価不飽和脂肪酸、オメガ9 (オレイン酸)】
一価不飽和脂肪酸、オメガ9 (オレイン酸) はオリーブ油などに多く含まれ、悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させ、動脈硬化を予防してくれます。不飽和脂肪酸の中で最も酸化し難く、調理用としてよく用いられています。

【多価不飽和脂肪酸、オメガ6 (リノール酸)】

多価不飽和脂肪酸、オメガ6 (リノール酸) は穀類、種子、コーン油、大豆油、紅花油などに多く含まれ、私たちの体内では合成されない必須脂肪酸の一つです。リノール酸はコレステロールや中性脂肪を下げる効果があり、また局所ホルモンの材料として、様々な生理機能をコントロールしていくためには不可欠なものでもあります。調理用として最も一般的に用いられ、更にマヨネーズやドレッシングのベースとしても使われ、毎日の食卓には欠かせないものとなっていますが、実際はこのオメガ6 (リノール酸) の過剰摂取が、現代人の陥る、植物性油の害となっています。

【多価不飽和脂肪酸、オメガ3 (αリノレン酸)】

多価不飽和脂肪酸、オメガ3 (αリノレン酸) は冬野菜、海藻、豆、亜麻仁油、シソ油、エゴマ油などに多く含まれ、やはり私たちの体内では合成されない必須脂肪酸の一です。リノール酸同様、コレステロールや中性脂肪を下げる効果があり、また局所ホルモンの材料として、様々な生理機能をコントロールしていくためには不可欠なものでもあり、更にαリノレン酸は、細胞や組織を柔軟にしてくれ、肉の脂肪とは反対に血液をサラサラにしてくれるため、美や健康を維持する上では、大変重要な脂肪酸です。

しかし実際はこのオメガ3 (αリノレン酸) の欠乏が、現代人の大きな問題となっています。 

【DHA、EPA】
DHA、EPAイワシ、サバ、サンマ、サケ、ブリなどに多く含まれ、DHAは脳の60%を占め、脳や神経の成長に大きく関与しているため、胎児や幼児には不可欠であり、また認知症やうつ病にも効果があるとされています。EPAには悪玉コレステロールや中性脂肪を下げ、善玉コレステロールを上げる効果があります。

オメガ6 (リノール酸) とオメガ3 (αリノレン酸) のバランス
脂肪酸の特徴として、体内に吸収された飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸は、必須脂肪酸であるリノール酸やαリノレン酸へ変換されることはありません。またリノール酸からαリノレン酸へ、αリノレン酸からリノール酸へ変換されることもありません。このように体内の脂肪酸バランスは、摂取した脂肪により、全てストレートに反映されてしまうのです。

【オメガ6 (リノール酸) とオメガ3 (αリノレン酸) の理想的バランスは、3:1~1:1】です。
しかし現状は、食の欧米化に伴い、50:1~10:1とひどいアンバランス状態であり、このバランスの崩れが、生活習慣病、関節炎、不妊、生理トラブル、アレルギー、精神障害などを引き起こす原因となるのです。

一方オメガ6 (リノール酸) は温かい地域の食物に多く含まれ、オメガ3 (αリノレン酸) は寒い地域の食物に多く含まれています。また穀類の胚芽には、オメガ6 (リノール酸) とオメガ3 (αリノレン酸) の両方が含まれていますが、精白することで、オメガ3 (αリノレン酸) は失われてしまいます。

これらのことからほうれん草、小松菜、ブロッコリーなどの寒い地域の野菜、また雑穀などを積極的に摂ることにより、オメガ3 (αリノレン酸) の欠乏を防ぐことへ繋がっていくのです。オメガ3 (αリノレン酸) は最も酸化し易い脂肪酸ですが、新鮮な状態で摂取すれば問題はありません。またオメガ3 (αリノレン酸) の場合、一たび体内へ入れば、酸化スピードは極端に遅くなります。 

【トランス脂肪酸の危険】
トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸へ人工的に水素を添加し、不安定な二重結合部分に水素を結合させ、飽和脂肪酸へと変化させたものです。これは元々天然には存在しないため、私たちの体へ大変恐ろしい害を及ぼすものとされています。

形状は飽和脂肪酸であるため、飽和脂肪酸同様、動脈硬化などの原因となり、更にクローン病、皮膚病、認知症、ビタミン消耗など、様々な病気の原因ともなります。このトランス脂肪酸の代表がマーガリンであり、例えばパンにマーガリンを塗ることは・・・飽和脂肪酸とトランス脂肪酸両方を含む、化学処理された油をパンに塗っているのと同じことなのです。

マーガリンを塗るのであれば、天然のラードを塗った方がまだ健康的です。このようにトランス脂肪酸は、狂った人工化合物であり、百害あって一利なし ! というものです。

油とビタミン
美肌のビタミンと言われているビタミンEは、脂溶性ビタミンであるため、油で調理しなければ体内へ吸収することは出来ません。ビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンは、油で炒めたり、揚げたりして摂ると効率良く吸収出来ます。

油脂の摂取量
油脂の理想的な摂取量は、全エネルギーの20~25%です。


食用油の管理
食用油は腐ることはありませんが、賞味期限があり、例え使用していなくても酸化します。
油の酸化や劣化の原因は光、空気、温度の三つです。
家庭用油の保管容器で最も多く使用されているものがプラスチックボトルですが、これは空気と光を通してしまうため、きちんと栓を閉め、遮光された冷暗所へ保管しておくことが重要です。

また酸化し易い脂肪酸は、新鮮な内に使い切ることがポイントです。特にオメガ3 (αリノレン酸) を含む亜麻仁油、シソ油、エゴマ油などは最も酸化し易い脂肪酸であるため、新鮮な状態で摂取することが大切です。

現代の食に満ちた状況が仇となり、油脂 = 悪者として扱いされることも多々あります。

しかし油脂は、三大栄養素の一つであり、私たちの体には欠かすことに出来ない重要なエネルギー源でもあります。
今は様々な油を安易に入手出来る、大変便利な時代です。
各々の油の性質を知り、その特性を活かしたバリエーション豊かな食生活を作り、美と健康のために役立ててください2


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17:30  |  ベジフルビューティ  |  Trackback(0)  |  Comment(4)

Comment

わかりました!

今回もため息がでるほどの深い内容に、感動ですv-20
くみ~る先生のコラムはアンチエイジングバイブルとして一冊の本にしてほしいくらい、私たちの知りたい事が的確にわかりやすく書かれていますね。

良質な油を!と言っても種類が多くて説明も難しいからオレイン酸など名前だけお伝えして、みなさんの前での説明をさけていた私・・・実は油脂のうわべしかわかっていなかったのだと思います。
でも、今度はしっかり説明できそうです。

くみ~るのおかげです。ありがとうございま~すv-254
し~ |  2009.12.03(木) 11:50 | URL |  【編集】

勉強熱心なし~ちゃん

し~ちゃんi-185

ホントし~ちゃんはいつも勉強熱心で感心しちゃいますi-233

私は脂質は大好きな分野ですi-179
タンパク質や糖と違って、
構造が面白くて、何たってとてもシンプルだから、
私向きだと思っていますi-236

女性に関心が高いのも脂質ですよねi-234
今はエゴマブームですねi-189

し~ちゃんの油脂の講座も受けてみたいな~i-278
くみ~る |  2009.12.03(木) 19:03 | URL |  【編集】

ありがとう!!

くみーるのビューティーコラムは知りたいことばかりで本当にいつもありがたいです。
また、分かりやすくて読みやすいのっ♪
絶対、本を出すべきですよ~!!(プティの写真も使ってね:笑)
「亜麻仁オイル」なのですが、実はワンコの手作り食を勉強している時に出会いました♪
私よりも先にプティの方がビューティー極めちゃいそうです。(^-^;

アンチエイジング研究家くみーるのファンクラブ代表キヨティ&プティでした。
次回のコラムも楽しみにお待ちしております。v-238


キヨティ |  2009.12.04(金) 10:58 | URL |  【編集】

世界初のアンチエイジングドッグ

キヨティi-185

いつもアンチエイジング~インナービューティーの先端をいくプティちゃんv-286

私の記憶が間違ってなければi-198
確かワンコは人間よりも血液粘度が高かったと思う・・・
だからサラサラに近付けてあげるためには
n-3系はとても適した油だと思いますi-199

流石キヨティv-364
既にプティちゃんのためにエゴマを周知してるとは・・・
恐れ入りましたv-424

ホント、キヨティは"人とワンコのためのインナービューティースペシャリスト"
だよねi-228
くみ~る |  2009.12.05(土) 02:47 | URL |  【編集】

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